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しみてく

買ったものや見たもの

毎週のMステが楽しみなことと残された不安

以前はもう少し音楽番組があった気がするんだけど、気がついたら深夜枠以外での音楽番組というのはメジャーな番組としてはMステくらいになってしまった。

ミュージックフェアNHKのいくつかの音楽番組はあるけどそれぞれにやや偏りがあるし、深夜枠の音楽番組も細分化していってる印象が強い。

Mステは何十年も続いているゴールデンタイムの音楽番組で、ここまで続いているのは今の時代性を考えるとよくやってるなとも言えるのかもしれない。

Mステが素晴らしい点

  1. 旬なアーティスト、大物がライブで出てくる
  2. たまに海外の大物ミュージシャンなども出る
  3. 若者に人気が出てるバンドなどもちゃんと取り上げる
  4. アーティストによって色々かもだが、生演奏、もしくは生歌なケースが多い(ように見える)
  5. 司会がタモさん

1.多少の偏りはあるかもしれないけど基本的にその時々流行っているアーティストがよく出てくる。大物ミュージシャンもたまに出てくるのは見ごたえがある。また個人的にはあまりテレビには出てこないバンドなんかが出てきた時の、その浮きっぷりも見ていて楽しい。

2.t.A.T.uが歌う直前に楽屋から出てこなくなりミッシェルガンエレファントが急遽もう1曲やったことである意味大盛り上がりしたドタキャン事件が有名だけど、けっこうな大物が出てくる率が高い。プロモーション的にも日本の国民的な音楽番組としてオファーが出されているのではと推測する。個人的にはオアシスが出たときが嬉しかった。

3.若者に人気がありブレイクしたバンドなどもけっこう出てくる。それまでマイナーなところで人気があったバンドなどがビジュアルも含めてメジャー感のあるバンドになれるかどうかがハッキリする、重要な局面ではないかと思う。個人的にはくるりが出たときに(うわ、くるり好きだけど歌ってる顔のアップがやっぱメジャー感ないな…)と思ってしまった時のせつなさをよく覚えてる。今はずいぶん垢抜けたけど。

4.アイドルについては基本口パクなのかなと思うけど、ミュージシシャン枠ではほんとに歌ってる場合が多い(と思っている)。Mステに出てくるくらいなので思い切りアレンジするということはなくても、ちょっとしたブレスの違いやコーラスでの差異なんかがぐっとくる。

5.タモさん自身は音楽について話すことはあまりなくて基本どうでもいいことを話してる場合がほとんどだけど、歌詞に注目することが多いような気がする。長い番組なのもあって、例えば椎名林檎が出てくると「林檎ちゃん」と呼んでたり妙にほのぼのした空気になるのもいい。coccoが最後に出演したときは歌い終わるとそのまま走って出て行ってしまったんだけど、「またいつでも戻っておいで」みたいな優しい言葉を言ってたのが印象に残っている。かと思えばt.A.T.uドタキャンの時はCM明けに「t.A.T.uが、、出たくねぇ、と(笑)」言って場の空気を一気に面白がる方向に持っていけるし、多種多様なジャンルの人が出てくる音楽番組に合っている。やはりMステにとても重要な存在。

番組コンセプト的にミュージシャンを雑に扱うというイメージがまったくなく、セットは凝るし、どのような出音にするかなどもちゃんと打ち合わせしてそうな印象がある。例えばアイドルグループなどは口パクも普通だとは思うがカメラワークは抜群だし、逆にミュージシャンの時は少なくとも歌は生歌が基本なのではと思う。

 

以上は良い点なのだけど他に賛否が分かれる特徴として「ジャニーズ枠がかならず入る」というのがある。毎週必ずなんらかのジャニーズグループが出てくる。ただこれは個人的にはまったく気にならない。ジャニーズ枠はやっぱり華があるし、SMAP以降バラエティをやるのが当たり前になったジャニーズの、歌と踊りをしっかり見せる場として外せないのではとすら思う。

さらに穿った見方でいうとジャニーズ枠がないと番組存続が危ぶまれるのでは、という危惧すらある。それくらい今の時代音楽番組をテレビで続けるというのは難しいのではという不安があるのだ。

Mステと同じくらい楽しみだった番組「僕らの音楽」が終わってしまったのはほんとに残念だ。アーティスト同士の対談、コラボをテーマにした生演奏のこの番組は実力派のミュージシャンの底力を見られるような貴重なコラボが多かった。時間帯が遅めで内容もややマニアックだったのでMステと比較できるものではないけど、これだけ音楽番組がなくなっていくとMステももうすぐ終わってしまうんじゃないかと不安でならない。

一方他の音楽番組はというと、NHKは音楽番組にもそれなりに力を入れてると思う。今年も4月から日曜夕方という時間帯とはいえ新しい番組がはじまるのでチェックはしてみるつもり。それとジャンルはかなり限定的になるけど深夜枠の音楽番組はあれこれ趣向を凝らしたのがチラホラとある。HIPHOPのバトルに焦点を当てたフリースタイルダンジョンとかお笑い要素と掛け合わせたものとか、、

しかし、NHKはやはりNHKらしい偏りがあり、そして深夜枠はやはり深夜枠らしい音楽番組になってしまう。僕が求めてるのはゴールデンタイムで輝く茶の間の音楽番組なのだ。

最近では自分も新しいJ-POPをどこで知ればいいのかよくわからなくなってきた。いわゆる流行歌というのはテレビやラジオで知ることが多かった世代だし、そういう意味でもMステがなくなると困る。と同時に、そういえば自分が知った後でMステに出てくるというパターン増えたなとも感じる。もはやテレビは完全に後追いのメディアなんだろう。

例えばアイドルにはかなり疎い自分だけど、来週のMステでは欅坂48とBABYMETALが出るというので密かにワクワクしている。欅坂にいたってはSNS経由で見たMVを一度見ただけなんだけど、やたら分析した文章などをネットで見かけてふむふむとか思っていたので気になっている。BABYMETALについてはもはやyoutubeで何度も見ていてようやくテレビ出るのかという感もある。この辺ネットがなければたぶんMステではじめて知ることになるだろう。

しかし例えばMステで~ってアーティスト出るから見よう、となってそこにBABYMETALが出てきておおすごい、となる、そういう事が起こるのも音楽番組の良さなのだ。最初から自分が好きなジャンルを設定してその中からおすすめを紹介されるのとは違う偶然のよさがある。

ここまで書いてMステの話からいきなり唐突に思うけど、テレビショーと音楽が深い関係にあった時代はもう終わってしまうのかもしれない。それは正しい気もするけど偉大なポップスターのような存在が生まれなくなってしまったらそれはそれで寂しい。安室奈美恵ちゃんはどうして全然テレビ出てくれないの?

思いつくままどんどん書いてるのでどんどん支離滅裂になってきたけど、テレビとネット、その他の色々なメディア含めて全体的にバランスよく最も成功してるのはParfumeじゃないだろうか。ビジュアル面ではまったく隙がないほど先鋭的で国内に留まらず海外発信もうまくいってるし、かといってオシャレにやってるので茶の間は放置しますということもなくMステなんかにもちゃんと出てくる。しかもテレビ出るとあ~ちゃんという人が広島弁?かなにかで喋ってファンへの思いとかも熱く、とにかく人間ですアピールが強い。楽曲やビジュアルなどスタッフ側の戦略と3人の人柄というのが絶妙なバランスになっているんだと思う。まあこれは今週のMステにperfumeが出ててたまたま思ったことなんだけど。

途中かMステの話というかアイドル論みたいになってきたけどとにかくMステは自分にとっては最近の邦楽をさらっと見知るのにちょうどよく、華々しい世界を見て興奮するのにちょうどよく、仕事のことを一切思い出さずに楽しくみて、タモさんと一緒にほのぼのとした気分になる、色んな面でちょうどいい番組なので今後も長く続いてほしいのだ。